毎年、春になると必ず思い出す言葉がある。

「いやぁ〜、こんなの法学部卒の人には説明する必要もないですね」
これは私が仕事が終わってから当時通っていた専門学校の講師が、次年度の初講義で最初に吐いたセリフだ。

誰も予想だにしなかった前年度の本試験問題の解答の一つであり、私も教わっていないどころか初めて聞く法律用語だった。
商業高卒ごときが受けるなって意味ですか?

ちなみに、この講師は前年度に合格者をひとりも出していないことが後にわかった。
今でもその専門学校で、同じ講座を受け持っている。

金をドブに捨てるようなものだ、とウチの母がよく言うことを初めて実感した瞬間でもあった。

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